【質問】頸椎症で手術をした場合、本当に完治するのでしょうか? 成功率はどれくらいですか? 頸椎症の悪化で手術が必要だと診断されました。 腕の痛みから始まり、しびれがきて、感覚がなくなり 歩くのも足がもつれるようになってから、おかしいと思い 病院へ行ったところ、頸椎症と診断され保存治療も効かず 手術することになりました。 でも手術に踏み切っていいものなのかどうか、正直迷っています。 頸椎の手術、一歩間違えると逆に悪くなってしまわないかと不安でなりません。 それに原因が老化にあるなら、手術で完治するとはとても思えないのですが・・・。 知人がリウマチの手術をしました。 もともと成功率は低かったそうですが、何%かの可能性にかけようと手術に踏み切ったところ失敗。 今では車いす生活どころか、寝たきり生活になってしまい、 自分一人で身の回りのことをするのが不可能になってしまいました。 そんな状況を目の当たりにしてしまい、自分もそうならないか、 不安と心配で仕方りません。 頸椎症に詳しい方、また手術を経験された方にお聞きします。 手術をして完治、または改善されるのでしょうか? 手術によるリスクはどれくらいあるのでしょうか? 手術の成功率とはどれくらいあるのでしょうか? 神経部分の手術なため、本当に怖くてなりません。 医者をどれくらい信用していいものか、それすら分かりません。 どうかお知恵を貸してください。 よろしくお願い致します。 ■頚椎症って? 頭と首は7つの椎骨からなる頚椎により繋がれています。 その頚椎が本来の場所から飛び出したり変形すると神経や血管などを圧迫してしまいます。 すると血液の循環が悪くなって筋肉に酸素がいきわたらなくなります。 老廃物が溜まって筋肉が硬くなって通常の動きができなくなり痛みなどが生じてきます。 これが頚椎症です。 病院ではレントゲンやMRIなどの検査方法で骨の変形や歪みの部位、程度を調べます。 症状を放置してしまうとどんどん悪化してしまい、最悪自由に動けなくなる可能性もあります。 首に痛みやコリを感じたら早めに専門治療院での受診を心がけましょう。 ■どんな症状がおきるの? 症状は段階により様々です。 頚椎の変形が原因の変形性頚椎症では主に首から肩、背中にかけてコリや痛みがあります。 そこから更に悪化すると神経根に圧力がかかると頚椎症神経根症腕などの発症します。 すると指先が痺れたり痛みを感じるようになり、冷えなどの症状も現れます。 また、変形した骨が脊髄に強い負荷をかけることでおこるのが頚椎症性脊髄症です。 これは運動障害や歩行障害、排尿障害や感覚麻痺、顔面麻痺、それに指先の変形もあります。 原因は主に加齢による筋肉や骨、関節の衰えと言われています。 中には前鏡の姿勢が多い人、デスクワークで長時間パソコン作業をする人もいますよね。 原因は老化だけではなく、そのような不良姿勢も原因の一つに挙げられるのです。 スポーツのやりすぎや、不慮の事故での強い衝撃もその一つ。 長時間のデスクワークや前かがみの姿勢が長い人は注意してください。 首にコリや痛みを感じたり指先が痺れが長時間続いている人も注意が必要です。 早急に専門医による治療を施してもらう必要があるでしょう。 頚椎症は早めの発見で軽い症状のうちに治療することが出来ます。 少しでも気が付く点があれば専門医への相談をしてみてください。 ■手術方法は? 手術方法には色々な種類があります。 全身麻酔をかけるものから、一日で退院できるものまで様々です。 身体に負担の少ない数センチの切開ですむものから数か月固定装具を装着するものも。 費用もそれに応じて25万円~70万円ほど、保険が適用されるものとされないものもあります。 入院の期間も即日退院できるものから3週間ほどの入院を余儀なくされるものもあります。 手術時間も30分で終わるのももあれば3時間かかるものもあります。 自分の症状や年齢、体調に応じて担当医と相談して決めるのが一番でしょう。 通常は安静にしてもらって投薬治療で経過をみますが、手術を要する場合もあります。 頚椎の手術では症状の緩和を目指すことが目的となります。 なかには後遺症が残ることもあります。 なぜ後遺症が残るのかというと、原因は複数あります。 ヘルニアが一部分ではなく複数にわたり発生していた。 合併症を引き起こしていたことに気づかず切除し忘れた。 完全な手術を行えずヘルニアが残ったまま縫合されてしまった。 上記に挙げたものは手術の術式が原因ですが、患者さんが原因で後遺症が残ることもあります。 確実に成功できる時期に手術を行わず、神経が傷ついてから手術をしても成功しません。 治療も手術も早めに行うことが大切です。 手術して完治できる時期に手術を受けるようにしましょう。 後遺症が残る確率も減り、快適な生活を取り戻すことが出来ます。 |